♥ title 1
メロは ハウスを出て行ってから ずっと音信不通
多分 アメリカのマフィア街
きっと そこら辺に 潜り込んでいるに違いない
メロの優秀な頭脳があれば ファミリーの一つや二つ
簡単に 操れてしまうだろう
でもね メロ
あなたに 人間を殺すことが出来るの?
私 知ってる 本当は 正義感が強いってこと
メロがいじめるのは いつも いじめっこ達だった
まるで 正義の鉄槌を くらわすかのように
私 知ってる 本当に 負けず嫌いだってこと
メロは いつも 一番を目指してた
まるで 一番でなければ 存在意義を 失ってしまうかのように
だからね 私には 分かるよ
そんなメロは きっと 一番になる為に 人間を殺すってこと
そんなメロは きっと とてつもない罪悪感に苛まれるってこと
そんなメロは きっと 私の居場所を調べ上げていて 会いに来るってこと
カンカン と急いで階段を駆け上がる 足音
ガチャッ と勢いよくノブを回す 開錠音
振り向くと 数年ぶりに見る メロが居た
火薬の匂いを纏って 死にそうな表情で おもいっきり私を抱きしめた
ずっと会いたかった メロ
待っていれば 必ず 会いに来るって分かってた
貴方に会えるのは メロが初めて引き金を引く ピストルの泣いた夜
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(大丈夫 間違ってなんかない)